極上お姫様生活【完】

「ちょ、あの…橘君っ…!?」


「ん、なに?」




なにって…っ!


あたしに覆い被さる橘君を何とか退けようと、手を伸ばして抵抗する。




「なにその抵抗、可愛いんだけど」



余裕の笑顔を浮かべ、あたしの両手首を掴む。





「勉強するんじゃないんですか!?」


「もちろん。…保健の勉強だけどな」




にんまりと笑う橘君を見て、抵抗することすら忘れてしまう。


……駄目だ、逃げないと。



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