極上お姫様生活【完】


優しく頭を撫でられ、鼓動が加速する。




「まず…第一問、俺の理性を切った蒼空ちゃんの言動は何でしょう?」



耳に熱い吐息がかかる。




それだけでもう、あたしはどうにかなっちゃいそう。


なのに、橘君は答えを急かしてくる。




「ほら…答えて?」



柔らかく笑う橘君との距離は、彼の睫毛が当たるくらい近い。




「そんな…のっ…」


ドキドキして、耳が熱くて、うまく言葉が続かない。


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