極上お姫様生活【完】
そわそわ、もじもじ。
中々教室に入れないでいると、声を掛けてくれた男の子がクスッと笑った。
「なに緊張してんの、蒼空ちゃん」
「だ、だって恥ずかしいです…こんなの」
みんな忙しいんだから、あたしのことなんて誰も気にしないと思うけど…。
でも……。
「可愛いんだから、自信持ちなよ」
え…?
言葉の意味を理解する前に教室のドアが開き、男の子の手によってあたしは中に飛び込んだ。
みんなの視線が刺さる。