極上お姫様生活【完】

そわそわ、もじもじ。


中々教室に入れないでいると、声を掛けてくれた男の子がクスッと笑った。




「なに緊張してんの、蒼空ちゃん」


「だ、だって恥ずかしいです…こんなの」



みんな忙しいんだから、あたしのことなんて誰も気にしないと思うけど…。


でも……。




「可愛いんだから、自信持ちなよ」


え…?



言葉の意味を理解する前に教室のドアが開き、男の子の手によってあたしは中に飛び込んだ。




みんなの視線が刺さる。


< 168 / 397 >

この作品をシェア

pagetop