極上お姫様生活【完】
「あ、えっと…」
何て言ったらいいのか分からず、もじもじしながら俯く。
多分あたし今…顔真っ赤だ。
「すっげぇ可愛い」
最初に口を開いたのは、衣装チェックをしていた八木原君だった。
顔を上げると、八木原君はしっかりあたしの目を見て、優しく笑っていた。
八木原君の声に同調して、周りのみんなも騒ぎ出す。
嬉しいのと照れくさいのが混じりあって、あたしはぎこちない笑顔を浮かべた。
その後、みんなで円陣を組んで。
いよいよ、学園祭が始まった。