極上お姫様生活【完】
「かっこいいなぁ…」
四人のイケメンぶりは、無意識に呟いてしまうほど。
おかげで、3年A組は大繁盛。
客足が絶えることはなかった。
「おーい、そこの浴衣姿の破廉恥な子!」
……え。
振り替えると、金髪の男の子が手招きしていた。
「はい、ご用でしょうか…ご主人様っ♪」
中村君に貰った“接客の極意”の内容を思い出しながら、なるべく可愛く喋る。
…恥ずかしいよぅ。
「君めっちゃ可愛いんだけど!よかったらさ、メアド教えてよ?」
「メアド…ですか?」
「そっ。友達になろうぜ、俺ら」
なんとなく、“友達”というワードに惹かれ、携帯を出そうと身体を捻る。
「はい、そこまで」