極上お姫様生活【完】
狭いため、どうしても身体が密着してしまう。
れでも櫻田君は、壁に手をついて、あたしに体重が掛からないようにしてくれてる。
こんな風に心遣いができる、すごく優しい人。
なのにどうしてあたしは、櫻田君をイライラさせちゃうんだろう。
「……迷惑だ」
「え…」
「正直言う。あんた迷惑なんだ、俺的に」
櫻田君は無表情のまま、あたしを睨み付ける。
「あんたがいると仕事に集中できない」
目頭が熱くなって、慌てて目を逸らす。
「だけど皆は、あんたを必要としてる。だから俺は我慢してるんだ」
もう…、駄目だ。