極上お姫様生活【完】


ドキン、と心臓が跳ねる。




「見せたくないよ、蒼空」

子供みたいに拗ねた顔をして、優しくあたしの頭を撫でる。



胸がきゅうっと締め付けられて苦しい。




「櫻田君…」


伏せていた目を上げると、ばっちり目が合う。





櫻田君の頬は赤く染まっていて、でも瞳はしっかりあたしを捉えている。


多分あたしも今…櫻田君と同じ顔してる。




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