極上お姫様生活【完】
中村遥登のヤキモチ
昼休憩を挟んで、午後の部。
あたしはメイド服に衣装チェンジして、みんなに披露していた。
「それは…ずるいよ」
「蒼空ちゃんまじ可愛い…俺もう駄目かもしれない」
「お前ら、蒼空に手出したら処刑な」
このメイド服も中村君の手によって改造済み。
首元はざっくり開き、スカートはパンツが見えちゃいそうなくらい短い。
プラス、ガーターベルト。
「おい、蒼空」
一際低い声が右斜め後ろからして、振り替える。
振り返らなくても、八木原君だって分かるけど。
「はい、何でしょうか?」
何だか不機嫌そうな八木原君の瞳。
「お前、勝手に抜け出そうとしたらしいな」
……げ。