極上お姫様生活【完】
八木原君の言葉を遮って聞こえた叫び声。
ていうか、呼ばれた?
声のした方に目を向ける。
八木原君も顔をしかめながら、あたしと同じ方向を見る。
あ。
「未來…ちゃんっ!?」
森元 未來モリモト ミク。
中学の時の友達。
なんにも変わってない未來ちゃんと、松神先生と翼ちゃんがそこにいて、状況が理解できずにいた。
当然、八木原君はあたしよりポカンとしている。
「浅村さん、お友達ですか?」
「じゃあ丁度良いじゃない、彼女に頼めば」
保健医二人は、うんうんと頷く。
……何の話ですか?