極上お姫様生活【完】
「私が行っても、構いませんね?」
みんなは引き攣った笑顔浮かべながら、激しく頭を縦に動かした。
「じゃあ、後はお好きにどうぞ」
先生の言葉を合図に、緊張と興奮の色を浮かべるみんな。
「っしゃ!じゃあやるか!!」
こうして残った4枚の旅行券を かけた、熱いじゃんけん大会が始まった。
泣き叫ぶ者、笑い転げる者、悲願する者……。
熱い、熱すぎる。
この盛り上がりで、隣のクラスにこっ酷く怒られたのは言うまでもない。