極上お姫様生活【完】
「松神先生、いつの間にいらしてたんですか」
隣には行儀よく座っている松神先生。
びっくりした…。
「意味ないってどうゆう事だよ」
「旅行の行き先は教師が決めるので、話し合っても無駄だと言っているのです」
場所は教師が決める。
まぁ…考えてみればそれが自然の流れだよね。
でもみんなは納得出来ないらしく。
「はぁ!?」
「俺たちに決めさせろよ!」
先生に文句の嵐。
でも先生は動じることなく、あたしを見てニコッと笑った。
それからすぐ、みんなの方に向き直って。
「うるせぇな、グダグダ言ってっと連れていかねぇぞ」
凄みのある低い声で空気を変えた。