極上お姫様生活【完】

「松神先生、いつの間にいらしてたんですか」



隣には行儀よく座っている松神先生。

びっくりした…。



「意味ないってどうゆう事だよ」


「旅行の行き先は教師が決めるので、話し合っても無駄だと言っているのです」




場所は教師が決める。

まぁ…考えてみればそれが自然の流れだよね。




でもみんなは納得出来ないらしく。


「はぁ!?」

「俺たちに決めさせろよ!」



先生に文句の嵐。

でも先生は動じることなく、あたしを見てニコッと笑った。




それからすぐ、みんなの方に向き直って。

「うるせぇな、グダグダ言ってっと連れていかねぇぞ」



凄みのある低い声で空気を変えた。




< 216 / 397 >

この作品をシェア

pagetop