極上お姫様生活【完】


「と、とにかく離れて下さい!」



我慢できずに精一杯腕を伸ばし、一番近い八木原君の身体を押し退ける。


でも八木原君は一歩も後退せず、逆に手首を掴まれてしまう。




小さい痛みが走り、八木原君を睨めば。


「んな顔して挑発すんなって。つか可愛いから逆効果」



余裕の笑みを返されて、今度は一気に距離を縮められてしまう。




「きゃっ…」


驚いて体勢を崩し倒れそうになると、櫻田君があたしの腰に腕を回し支えてくれる。





「す、すいませ…」

ち…近すぎる!!



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