極上お姫様生活【完】
「よいしょ…っと」
その夜、あたしは慌ただしく明日からの旅行の準備をしていた。
松神先生いわく、旅行中は欠席扱いにはならないらしい。
だけど、もちろん授業はどんどん進んでしまう。
ほんとは試験が近いから、旅行なんて行ってる場合じゃないんだけどな。
帰ってきたら誰かにノート見せてもらおうっと。
着替えをキャリーバッグに詰め、明日の準備は整った。
あーそういえば水着がないや。翼ちゃんに買うの手伝ってもらおう。
自然と弾む正直な心。なんだかんだ言って、やっぱり楽しみ。
アラームをセットした携帯を枕元に置き、寝坊しないように祈りながらあたしは眠りについた。