極上お姫様生活【完】
「どうしました?」
あたしを心配してバスから降りてきてくれる松神先生。
いやいや…どうした、って。
「翼ちゃんの事、呼び捨てで呼んでるんですか?」
うっかり疑ってしまうよ、二人の関係。
いや別に、そうゆう事でもおかしくはないけども。むしろ祝福ものだけども。
「?…呼び捨てで呼ぶのが、そんなに珍しいですか?」
「珍しいっていうか…お付き合いされてるのかな、と」
おずおず呟くと、先生はあたしの肩を強く掴んだ。
「馬鹿な事言わないで下さい、私が愛しているのは貴女だけですよ」
………。