極上お姫様生活【完】

「じゃあ…そこにしましょう」


先生が指を指した方向をみんなが追っていく。


窓側、だ。

そう思った瞬間、ほぼ全員の生徒が不満の声を上げた。


え…なに…?


「はいはい、静かにして下さい。…浅村さん、席に着いてもらえますか?」

「あ…はい」


あたしは周囲の視線を堪えながら目的の席を目指す。



「じゃあみなさん、仲良くしてあげて下さいね」




にこっと笑うと、先生は教室から出て行った。




< 25 / 397 >

この作品をシェア

pagetop