極上お姫様生活【完】
「何だよ急に」
「いいから答えてよ。僕は好きだよ、蒼空ちゃんの事」
恥ずかしがる事なく、堂々と遥登が言い放った。
「……好きという感情かは分からないが、浅村の泣き顔は見たくない。あいつの笑顔は癒される」
多分、湊は自覚ないんだろうな。……顔、真っ赤だぜ。
「俺も気に入ってるぜ。蒼空ちゃん可愛すぎて困っちゃう」
ふざけるように笑う遊哉。だけど、何だかんだいって蒼空を大事にしてるから…本気なんだろう。
「…斎は?」
三人の痛いほどの視線が一気に俺に注がれる。