極上お姫様生活【完】
「当たり前だ」
俺が浅村を泣かせる?有り得ない、何があろうと守る。
「なーなー、さっきから話が見えねぇんだけど」
不満そうな声を出しながら、遊哉が頬を膨らませる。
「お前には分かんないだろうな。…まぁ、知らなくてもいい事ってあるだろ」
斎が馬鹿にするように笑うと、遊哉が更にしかめっ面になる。
「はぁ!?意味分かんねぇし!」
「分かんなくていいって」
騒ぐ二人に軽く笑みを溢しながら、海へと目をやる。
仲良く海水を掛け合う遥登と浅村。あ、顔に浴びたな。
「ひゃっ…しょっぱい!」
「僕も口に入った!!うぇー」