極上お姫様生活【完】
「ごめんな蒼空ちゃん。遥登の言う通り、勝手に妬いただけだから気にしないで」
柔らかい笑みに何も言えなくなる。だけど、やっぱりあたしのせいなんじゃないかな。
みんなは、我慢してるんだ。あたしが傷付く事は……絶対言わないんだ。
でも、それは間違ってる気がする。
「気にしないでって…そんなの無理です」
「…蒼空?」
迷惑だとか思わなくていい、っていつもみんなは言ってくれるけど。あたしばっかりみんなを頼るなんて、おかしいよ。
「むかつくならはっきり言って下さい!我慢とか…される方が悲しいです」
あたしばっかり我が儘言って、本当はみんなうんざりしてるんじゃない?
今だって…不快な思いさせちゃって。あたしは何をしてるんだろう。
「っ、あたし…みなさんの傍にいる資格、ないんじゃないんでしょうか」
「浅村」
「だって…!あたしがいるとみなさん疲れるでしょう!?迷惑と心配ばかり掛けて役に立つ事なんて一つも出来ない!!」