極上お姫様生活【完】


「ほら、離してやれよ遥登。…彼女、困ってんぞ?」


はぁ、とため息を吐いて遥登と呼ばれる男の子の肩に手を置く、背の高い男の子。

お兄さんみたいな人だなぁ…、しっかりしてそう。



「ごめんな、驚かせちまって」


「え…い、いえ!」



穏やかな眼差しで見つめられ、思わず顔が赤くなる。


恥ずかしくなって目を逸らす。



「可愛いなぁ、蒼空ちゃん」



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