極上お姫様生活【完】
「告白…ねぇ」
嗚咽混じりに事情を話すと、翼ちゃんは特に驚きもせずあたしをまじまじと見つめる。
正直、もっと驚くと思ってたのに。
「反応、薄いですね」
「当たり前じゃない。やっとか、って感じだし」
え!?
その言い方、まるで…まるで。
「もしかして、知ってたんですか?」
「とっくの昔に気付いてた。あんな分かりやすいの、気付かない方がおかしいのよ」
あたしがおかしいんですか、そうですか。
「それに、あんたに関係ある事もっと知ってる。今すぐ教えてあげたい事が山ほどある」
「何ですかそれ!教えて下さい!!」
あたしに関係あるのにあたしが知らないなんて、それこそおかしいじゃないか。
「駄目。これは、あんたが自分で探さなきゃいけない事なの。人に頼って解決したって、何の意味もないのよ」
……翼ちゃんの言ってる事は正しいのかもしれない。だけど…考えたって分からない事もある。