極上お姫様生活【完】

それからの日々はただ辛くて。学校なんて行きたくなかった。



「でも、親に心配掛けるのが嫌で…我慢し続けました」


すぐに、みんな飽きてあたしに構わなくなる。それまで、我慢すればいい。




でも現実は甘くなくて。


「彼はきっと、狂ってる」




‘なーお前ら、この女欲しくね?’





耳を疑うとはこの事。彼が何を言っているのか、あたしには理解できなかった。



‘一回三千円でヤらしてやろうか?’




意味が分からなかった。どうして、そんな事が言えるの?





‘まじでヤらしてくれんの?’


‘おー好きにしろよ’




「苛めるだけでは、足りなかったのでしょうね。彼は、あたしの身体を売り始めたんです」



もちろん、身体を売る気はなかった。そんなの死んでもごめんだから。





‘蒼空ちゃん可愛いし、鳴かせてみてー’


‘ほんと可愛いよな、もろ俺のタイプ’



気持ち悪いだけの、心のない言葉。空っぽの感情。



< 339 / 397 >

この作品をシェア

pagetop