極上お姫様生活【完】
それからの日々はただ辛くて。学校なんて行きたくなかった。
「でも、親に心配掛けるのが嫌で…我慢し続けました」
すぐに、みんな飽きてあたしに構わなくなる。それまで、我慢すればいい。
でも現実は甘くなくて。
「彼はきっと、狂ってる」
‘なーお前ら、この女欲しくね?’
耳を疑うとはこの事。彼が何を言っているのか、あたしには理解できなかった。
‘一回三千円でヤらしてやろうか?’
意味が分からなかった。どうして、そんな事が言えるの?
‘まじでヤらしてくれんの?’
‘おー好きにしろよ’
「苛めるだけでは、足りなかったのでしょうね。彼は、あたしの身体を売り始めたんです」
もちろん、身体を売る気はなかった。そんなの死んでもごめんだから。
‘蒼空ちゃん可愛いし、鳴かせてみてー’
‘ほんと可愛いよな、もろ俺のタイプ’
気持ち悪いだけの、心のない言葉。空っぽの感情。