極上お姫様生活【完】

先生が促すが、誰も席を立とうとしない。


あたしは恐る恐る手を上げた。




「先生……あたし、行きます」


「は?」



橘君が目を見開いて、あたしを見た。

周りの子たちも同じ表情をしていた。


「屋上って…さっきの階段を上がればいいんですよね?あたしが呼び戻してきます」



「え…あ、…はい。お願いします」



先生も戸惑っていたが、やがて納得したような顔をして頷いた。





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