極上お姫様生活【完】

扉の横には給水タンクが備わっていて、小さい梯子が掛かっていた。


その給水タンクに寝転がっていたのが、櫻田君。



「櫻田君のこと探していました。…先生が呼び戻してこいって」

手で光を遮りながら、あたしは櫻田君を見た。



「俺のこと、呼び戻しに?」


「はい、一緒に教室戻りましょう」





「……断る」

え…?


櫻田君はぷいっと顔を背け、一言吐き捨てた。



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