極上お姫様生活【完】

申し訳なく思って謝ると、中村君は目を細めた。



「冗談、怒ってないよ。じゃあ僕、先に寮帰ってるね」



ふっと顔を緩ませ柔らかく笑うと、あたしに手を振って教室を出ていった。


癒されるなぁ、あの笑顔。



さて、と。

確か図書室は、この階の一番奥。


あたしは鞄を持って、教室を出た。


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