極上お姫様生活【完】

「何でそんなに否定すんだよ。俺が誉めてんだ、有り難く受け取っとけって」



まぁったく、とでも言うように八木原君は笑うと、あたしの頭を二度撫でた。


また顔が赤くなる。



頬の熱を感じた時、その熱が身体中に広がった気がした。




「え……」




さっき背中に感じていた体温を、今度は正面から感じる。



優しく包み込むように、ゆっくりあたしの腰に腕を回す。



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