俺は、俺の中に流れているこの血を生まれて初めて憎んだ。


すごく憎んだ。自分の血をすべて吸血鬼に吸われたいくらい憎んだ。


そして、自分自身を殺したいほど憎んだ。


そして、あきらめた。


俺たちは出会うべき人間じゃなかった。


でも海月と一緒にいられてうれしかった。


たぶん、俺と海月は今、同じことを考えている。






これが兄妹って証しかな?
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