俺は、眠れなかった。


行けない。今日のデート。


だって、好きになった女が俺の妹だなんて。


なんで。なんでだよ・・・


どうして・・・どうして同じ母親なんだよ・・・


俺海月のこと好きなのに。ただ、それだけなのに・・・












決めた。


俺、海月に言いに行く。


「兄貴、行ってくる・・・。」


「お前・・ちょ・・まて」


「なんだよ」


「まだ早い」


「なんでだよ!俺達まだ付き合って日が浅い。今別れなきゃ俺達・・・お互いもっともっと好きになって、取り返しのつかねえことになるかもしれねぇ。頼む。行かせてくれ」


兄貴は手を離した。


「勝手にしろ」


俺は1時間遅れで公園にむかった。
< 9 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop