偽りの温もり
試食は式当日の半分だったけど、
二人とも納得できて美味しかった。
特にメーンのお肉は満足だった。
ただ、口内炎ができていた私は
添えられてたソースが沁みたけど。

食べ終わってひと段落したところに
プランナーさんがやってきた。

「どうでしたか?」

雅也は

「肉が旨かった」

とストレートだったw
私は

「口内炎ができてるから
お肉のソースが沁みた」

と、ジョーク。

「あら、それは失礼いたしました」

とプランナーさんも
ジョーク返し。

「でわ、さっそく本題にいきたいんですが
嬉しい話と残念な話、
どちらが先がいいですか?」

と、プランナーさんに聞かれ
残念な話を選んだ。

「早速、見積もりが見たいんですねw」

と言われ、見積もりを出してきた。

ちなみにある人からの紹介ってことで
ある程度の割引をしてもらえることになった。

「で、こっちが最高金額で、
これは最低金額です」

最高と最低の金額で比較してほしいとのことで
両方出してもらった。
この二つの差は百万円もあった。

「最高金額で出してたら
いらない部分は引いていけばいいからね」

とのことだった。

「ちなみに嬉しい話は……はい^^」

そう言って差し出してきたのは
さっき撮ってもらった写真だった。

それから少し話をして
そこのブライダルフェアは終わった。
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