偽りの温もり
「リオちん。
ヒデっちと
付き合ったの?」

「あ…うん。
一目惚れしちゃった」

私は知らなかった。
リカが企みがあって
私に近づいたなんて。

「そっかー
ヒデっちは
リカの友達だから
きっと大丈夫だよー」

「ぇ、そうなの!?
リカ、頼もしいーっ」

私たちは
いつも寄るカフェで
しばらく話し込んだ。

「リカねーっ
好きな人、できたの」

まさかの告白だった。
リカとはそういう話は
していなかったから
まだいないのかと
思っていた。

「誰なの?」

「名前がまだ
分かんないの。
分かったら
教えるねっ(^^)」

リカは可愛らしい笑顔で
そして
少し照れていた。

「今日、お母さんと
出かけるの、
すっかり忘れてたっ」

「もう出よっか」

カフェを出て
私たちは別れた。
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