偽りの温もり
「また明日ね」

「うんっ、ばいばいっ」

リカは大きく手を振る。

そのあと、駅まで
イヤホンをして
音楽を聞きながら
歩いていた。

「…」

リカが私を
睨みつけているのも
知らずに。

「…ぁ、ヒデ?
リオとばいばいしたよ」

そんな会話、
聞こえるハズもなかった。

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