偽りの温もり
「もし、リオちゃんと
その彼氏が
赤い糸で
つながってるなら
また出会うよ。
世の中には
たくさんの人がいる。
彼氏だけじゃなくて
いろんな人と
出会って、恋して
いい女に
ならなきゃ。
ここで止まってちゃ、
もったいないよ!」

そう言われると、
なぜか食欲が出てきて
太るんじゃないか
ってくらい
かなりの量を食べた。

ヒデより
いい男、捕まえてやる。
いつしか
そう思える日が
来るのを願って。



「センセ、今日は
ありがと」

結局、1時間くらい
あの場にいて
食べて、語って、
楽しい時間を過ごした。

「また明日から
学校においでね?」

「うんっ!」

ヒデとは
ちゃんと
別れてないけど
気持ちがスッキリした。
先生のおかげだった。

「…」

私は駅に向かっていた。

目線の先には
彼女らしき人と
仲良くしている、
ヒデがいた。

ヒデが私に気がついた。

「…リオっ!!」
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