偽りの温もり
「リオちゃん、ばいばい」

「ばいばーい」

あれから
一応、学校に
行くようになった。

半年で卒業できるっていうのは
取り消しになったけど
マイペースで
卒業しようと決めた。

「…タカちゃん…」

校門のとこに
タカちゃんが
立っていた。

数人の女子高生に
囲まれて
話をしていた。

-話さないで…-

素直にそう思った。
タカちゃんの
隣にいていいのは
あたしだけだと
思いたかった。

タカちゃんが気が付いた。

「リオ!!」

円満の笑みで
声をかけてきた。

「どーしたの?」

「リオに話があって…」
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