偽りの温もり
なのに
胸が痛い。

「リオは
本気で好きなのに…」

これが
私の本音なのか
自分でも分からない。

でも
言わなきゃ
壊れそうだった。

「リオ…」

「タカシがいい」

タカちゃんは
少し困っていた。

もうすぐ
7時なろうとしていた。

「…リオ、時間…」

「大丈夫。
友達んちに
泊まるって言った。」

ここは勝負時。

タカシとの戦い、
じゃなくて
自分との戦い。

素直になれたら
楽なのに…

「そう…」
< 49 / 120 >

この作品をシェア

pagetop