偽りの温もり
それから
いつもの生活が始まる。

「リーオ!!」

「どーしたぁ?」

最近、やっと
友達も出来た。

リカの件で
痛い目に遭ったけど
今を信じたいって
思えるようになった。

「私、彼氏できたっ」

「おぉ。
カナ、良かったやん」

それから
教室で盛り上がる私達。

カナは唯一、
何でも話せる。
さすがに過去は
話したことないけど。

「リオは彼氏
作らんのー?」

タカシの件以来、
男の人が
信用できなくなった。

けど、
焦る必要もないと思い
自然に任せることにした。

「今は受験第一やし」

「そうだねー」

「リオー
ちょっといい?」

担任に呼ばれた。

「先に帰ってて
いいよー」

「うん、分かったー」
< 62 / 120 >

この作品をシェア

pagetop