偽りの温もり
休憩時間。
スタッフルームと
院長の部屋は別だった。

お昼を食べている途中、
私は院長に呼ばれた。

「…なんでしょう?」

「迷惑じゃなければ
学校卒業してから
社員として
働いてほしいんだけど…
どうかな?」

思ってもいなかった、
展開になった。

「え…私で
いいんですか?」

院長はもちろんと
微笑んでくれた。

「私で良ければ
お願いします!!」

私は深々と頭を下げた。



それから1年後。

私は学校を卒業し
社員として
そこの歯医者に
働き始めた。
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