偽りの温もり
次の日。

「おはようございまーす」

私はいつも通り
出勤する。

「リオちゃん、リオちゃん」

同僚に呼ばれた。

「ん?」

「あの人、
カッコよくなーい!?」

と、指差す先には
多分、
初めて来たであろう、
患者さん。

「いくつくらい?」

「22歳だってー」

「同い年なんだ」

「あとで
メアド聞いてみよーっ」

同僚は完全に目が
ハートになっていた。

そんな彼女に
少し呆れつつも
ときめいた自分もいた。

「古田雅也さん、か…」

日記に書こう。
そう決めた私は
仕事を始める。

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