偽りの温もり
そして、土曜日…。
夕方の5時。

「…」

私は一人、
飲み会がある、
最寄の駅にいた。

「よっ」

突っ立っていると
ヒデから
声をかけられた。

「お疲れー」

「今日は仕事?」

「うん。午前中まで」

メンバーは先に
行っているらしく
飲み会の場所まで
二人で歩いていった。

「飲み会という名の、
合コンでしょ?」

「バレた?」

「バレバレ」

こうして
二人で歩いてると
たまに気持ちが
勘違いをする。

ヒデの事が
好きだった頃の自分が
たまに顔を出す。

「ほい、到着」
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