偽りの温もり
「どーも」

古田さんは
照れたように笑った。

「え、なになにー?
リオたん、知り合い?」

「あ、うん。
うちの歯科医院の
患者さん。」

「すっごーい!!
なんか、運命みたい」

カナは一人で
キャッキャしていた。

そんなカナを
見つめるヒデ。
すごく愛おしそうに
微笑んでいた。

また、心が痛む。

そんな私を
古田さんが
見ていたなんて
知る由もない。

「…え?4人だけ?」

「あぁ。俺の同僚」

ヒデは返事をしながら
古田さんの肩に
腕を回す。
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