偽りの温もり
私たちは
アドレスを交換した。

「そういえば
病院の誰かから
メアド聞かれてない?」

同僚がメアドを
聞こうとしていた。
結局、どうしたのか
聞いていなかった。

「いや、
聞かれてない。
なんで?」

「なんでもない」

少しホッとした自分がいた。

そこへ

「リオたーん
イチャイチャしないのー」

「カナさんが
してましたよ。」

カナがやってきた。
そんなカナに
大人な対応を
してくれる雅也。

そんな彼に
胸をときめかせる私。

「まさくーん。
リオのこと
よろしくねー」

カナは完全に
できあがっていた。

「あれ、
カナ。ヒデは?」

そういえば
ヒデが見当たらない。
また探す自分。
ダメじゃん、自分。

「どこだー?」

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