偽りの温もり
「…ったく…お前
残業とか嘘つくし」

状況が読み込めない。
なんでヒデがいるんだ?

「お前が話があるって
言ったんだからなー」

思い出した。
不確かなのかも
しれないけど。

話があるって言って
家に呼んだんだ。

「そしたらお前、
ソファに座って
ひたすら
考え込んでるし」

「…すまん…」

「リオとの事だろ?」

ヒデには敵わない。
きっと
いつまでたっても
ヒデには勝てないな。

「正直に言えよなー
リオも呼ぶけど
まさは大丈夫か?」

「…ぉ、おう」

「大丈夫じゃ
なさそうだなw」

ヒデは携帯を取り出し
リオに電話した。

「もっしー。俺
今から、まさん家
来れるか………おう。
T駅まで……よろ。」

電話を切ると
俺に微笑み

「リオ、来るってさ」

駅に着くころ
俺は駅に迎えに行った。

胸を
ドキドキさせて。
< 89 / 120 >

この作品をシェア

pagetop