偽りの温もり
だから、私も
お返しに、耳元で

-一番大好きだよ-

そう答えた。

そしたら
雅也は私を抱きしめて

「俺も大好きだよ」

って
キスをしてくれた。

その後、私は雅也に
お姫様抱っこをされ
ベッドへ運ばれた。

「リオは綺麗だ」

クサイ台詞。
だけど、雅也だからこそ
素直に
受け入れられる。

「…んッ…」

身体を重ねる…
そんな恋人達にとって
当たり前のことが
私にとっては
大事のことのように
思えた。



その後
私は雅也の腕枕で
深い眠りについた。

「おやすみ」

頬にキスを落とす、
雅也の優しさに
包まれながら…。

本当の意味で
初めて一つになれた。
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