英語と関西弁に恋してる
「なんかさー、いいね♪」
突然言い出した心優ちゃん。
「な、なにが?」
「奏美ちゃんが」
「え、私!?」
「うん」
私には全く意味が分からなかった。
「いや、奏美ちゃんに最初に会ったとき、なんか寂しそうって思ったの。けど、一緒に塾で勉強するにつれて、奏美ちゃんがどんどん明るくなってるように見えたんだ」
「心優ちゃん......」
「その明るくなってる秘密はなんだろうって、考えてたんだ!」
「うん」
「そうしたら、それは先生だって分かったの♪」
「......」
「やっぱり~!顔赤すぎる!分かりやすいなぁ、奏美ちゃんったら♪」
「言わないでよー!」
「だから、誰かの力で変われるって、いいなって...」
気のせいかな?
そのとき、心優ちゃんが寂しそうに見えた。