英語と関西弁に恋してる
過去を乗り越えて
「私さ、小学校の頃、いじめにあってたんだよね」
みんなが帰った静かな教室に、心優ちゃんの声だけが虚しく聞こえる。
「5年生の頃からずっと。クラスの"リーダー的存在"みたいな人に、嫌われちゃってさ。
聞こえるくらい近くで悪口言われたり、友達も奪われて...。
先生にまで見捨てられたんだよ?
私、本当に孤独だった」
心優ちゃんの声は、普段と明らかに違った。
まるで、全てを吐き出すかのような、疲れきった声。
心優ちゃんの心の闇を見たように感じた。
今までのキラキラした笑顔も、消えていた。
「だから、いいなって。私も変われたらいいなって」