LIMITED
待ち合わせの場所に着いた私達は、通行人を眺めていた。

ぼーっとしていると、美貴の携帯が鳴った。

「もーしもーし。もう着いたよー。」

どうやら電話は、会う相手のようだ。

「今ねー二人だよ。そう、制服。あ!」

5メートルほど離れた場所に、スラッとした男がこちらを向いて手を振っているのが見えた。

「初めまして、美貴ちゃん。祐輔です。」

爽やかな笑顔で挨拶をしてきた。

「初めましてー。美貴です。この子は真菜。アタシの親友なの。」

猫撫で声で、自己紹介をする美貴。

「真菜ちゃんも初めまして。」

「あ、初めまして。真菜です。」
素っ気なく挨拶をする。

「とりあえず、寒いからカラオケでも行こっか。」
祐輔の提案で、カラオケに行くことに。
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