れもんスカッシュ
誤解
次の日、学校に向かう私の気分は重かった。

「学校行きたくないなぁー」

てか…先生に会いたくないなぁ…

「何で学校行きたくないの?」

「わっ!ビックリした!あ…海斗先輩!おはようございます。」

この人は、私の所属する軽音部の部長で杉田海斗先輩。
ベースが凄く上手で、かっこいいから海斗先輩目当てで軽音部に入る女子も多いんだ。
モテモテですごいんだよねぇ。

「おはよー!今日、部活あんのに学校やなの?(笑)」

「ちがいますよ!ちょっと友達とけんかしちゃって…気まずくなっちゃって…」

「そっか、ちゃんと部活来いよ。由羽目当ての新入部員多いんだからな!」

「海斗先輩目当てでしょ!!」

「男にモテても嬉しくねぇって!じゃあ俺行くな!」

そう言って先輩は、私の頭をポンポンして軽く笑った。

「はいっ!また部活の時に。」

「じゃあなー」

…私も自分の教室に向かった。


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