れもんスカッシュ
「自己紹介っても特に無いんで…なんか、他に聞きたいことあるかー?」
「はい!はい!はい!」
クラスの女子が数人手を挙げる。
「えぇーっと…まだ名前分かんないんだよ。端の人からどーぞ。」
「先生って、何で教師になったんですかぁ?」
私…知ってるし!(笑)
なんか嬉しいな!
「まぁ、やれば出来んだって事を証明したかったからかな…」
「はい!はい!次、うちー!」
おいおい…夏樹ちゃーん!(笑)
何を言うんだか…
「ズバリ!彼女はいますか?!」
…先生何て答えるんだろ…まぁこれは、「いない。」って言われても仕方ないかな…
「いるよー!かわいい彼女がね。可愛すぎて、他の男にもってかれないか、不安なんだよね…なんちって(笑)」
「えええぇぇえー!!!!!!やだやだ!」
クラスの女子が叫ぶ…
怖いよぉ!
でも、うそでも嬉しい。先生が本当にそう思ってくれてたら、もっと嬉しいな!
「はい、はい、静かにー!他に質問あるやついるかぁ?」
先生がそう言って女子を黙らせる。
その時…
チャララララン♪♪
私の携帯がなってしまった…
「おい!誰だ、今携帯鳴らしたやつは?」
「…私です。」
しぶしぶ立ち上がった。
ったく誰だよ!もー!!
「おー両角か、気をつけろ!!次からは、没収だぞぉ!!」
「はい…すみません。」
「まぁ、初日だし、気にするな!でも…罰として、両角は、数学係りをしてもらう。」
「えぇー…」
「毎日、数研に来てプリントの整理と、数研の掃除。数学の授業がある時は、荷物を取りにくるように!」
「分かりました。」