れもんスカッシュ
「ついたぞ。」

先生の一言で車を降りると
見えたのは小さくて
可愛らしい灯台だった。
車の中だとよくみえなかったけど
おしゃれなデザインで
海外にありそうなものだった。

「こっち、…由羽おいで、」

先生に言われるままついて行く
どうやら灯台に登れるようだった。

「……ッ!」

声が出なかった。
そこから見えた景色はきれいなんて
一言では表せない程のものだった。

「優介ぇーありがとう。」

そう言って私の横に立ってる先生に
抱きついた。

「気に入ってくれてよかったよ。」

「すごく気に入ったよ。ほんとにありがとう。」

…チュッ

先生は私のおでこにキスをして
優しく微笑んだ
それから
「愛してるよ、由羽…」

先生のこの一言で泣いてしまった私は子供っぽいかな。
でも涙がとまらなかった。
嬉しくて嬉しくて
もう、先生しかいらないって
心のそこから思えたんだ。

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