れもんスカッシュ

「え?」

先生、きょとんとしてて、かわいかったなぁ。

「だから、私が先生の愚痴聞きます。いくらでも。きっとこれから女子にキャーキャー言われてストレスたまるだろうし。」

「俺、ストレスたまるとヤバくてさ…お願いしてもいいか?」

「いいですよ、私なんかで良ければ。」

「サンキュ!いやーいいれもんスカッシュ仲間を見つけたなぁ」

まだ言うか…れもんスカッシュ仲間…
でも、先生が嬉しそうな顔して笑うから…私先生にマジになっちゃったよ。

「なぁ、両角!!携帯よこせ!」

「えっ…何すんの?」

満面の笑みで私を見る先生…なんか怖い…

「いーから!!よこせよー!どこだ携帯?!」

ニヤニヤしながら私のブレザーのポケットに手を突っ込んでくるエロ教師…

「ちょっ!!!!変態!!!!!!出すからやめて!」

私の一言でピタッと動きを止めて、餌をお預けされた犬みたいな目でこっちを見る先生…
私がスカートのポケットに手を入れ携帯を探し始めると…

「はーやーくーはーやーくー!!!!!!」

って私をせかす。
先生子供みたい(笑)

「はいっ、携帯」

「おしッ!!」

そう言って先生は、私の携帯と自分の携帯を両手で器用に動かす。

「ねぇ、なにしてんの?」

超不安な私…

「はいっ、出来た!!!!!!」

満足そうに私に携帯を渡す先生。

「俺のアドとケー番入れといた。そんで、両角のアドもいただいた。」 

いやいや、いただいたって…いいのかよ…先生
でも、内心超嬉しい私(笑)

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