言えなくて
はあ…あたし何してんのよ。
しかも涙止まんない~(泣)
『っ…もう嫌い、大嫌いなんだから』
「そんなに嫌いかよ」
えっ?
『りょ、すけ?』
「そんなに俺のこと嫌いなのかよ」
『……』
「悪かったよ、いきなりキレて…」
『あたしもごめんね』
「…菜々」
『な、何…?』
なんだろう…真剣な顔して
『どうしたの?』
「…き」
『え?何?』
「…好き」
え、あたし?あたしに、言ってるの?
『あ、えっと、あたしに
言ってるの?』
「お前しかいねえよ。
ずっと、好きだった」
ほんとに?ほんとなの?
「小さい頃からずっと一緒で
物心ついたときからお前のことが
好きだった。ずっと伝えたかったけど
今の関係とか崩したくなくて…
だから言えなかった。
好きだよ、菜々」
うそ…。涼介ほんとにほんと?
夢じゃない?うそじゃない?
『涼介…(泣)ほんと?』
「おい、何泣いてんだよ(笑)
ほんとに決まってんだろ」
『うっ(泣)』
どうしよう…あたしも、
『好き、大好き。
あたしもずっと好きだった』
― ギュッ
気づいたら涼介に包まれていた
「なんだよ、両想いか(笑)
緊張した~。てか、顔あわせかったり
喋んなかったのなんで?」
『だ、だから緊張してたの。
好きって気づかれそうで…』
「ばーか。見せてくれれば
もっと早く言えたのに」
『今、言ってくれたからいいもん』
「お前ってほんと可愛いな(笑)」
か、可愛い…
「何、照れてんの?キモっw」
全部撤回。
『最悪。調子のんな!』
「冗談冗談(笑)…菜々ちゃん」
『何よ』
ちゅっ…
『ん…』
「隙あり~」
『っ…もう!』
「今度は、長いのね?」
言葉にしなきゃ伝わらない
だいすき って言葉