馬鹿恋愛
3
釘を差してから早1ヶ月。

余裕をかましてた私が悪いんだろう。

原田は毎日と言うほど教室に来る。

しかも私の彼氏と言う名目で来る。

同級生や後輩の視線が痛くてしょうがない。

『いい加減に俺に休みをくれ。』

「全面的に拒否しますね。名前呼んでくれないし。告白の返事すらくれない。」

『だからその態度直したらな。』

しつこいな。

靴箱にゴキブリ入れとこうか本気で悩む。

「充分直したと思いますけど?」

『おめでたい脳味噌だな。』

クソッたれだな。

『原田は何人も女作って楽しいのか?』

「だって女なんてsexして悦ばせておけば勝手に求めてくるでしょ?それが沢山居れば居るほど自分の存在価値が見出だせるじゃないですか。」

それを聞いたとたん冷や汗が出た。

親戚がいなくて中2の頃から独りの私よりも酷い。

心が満たされてない。

今気づいた。

コイツの、原田の眼は妙に据わってる。

死人みたいだ。

< 11 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop